これがKistの実践授業
木材を主材料に、デザイン、模型作り、製図、素材選び、加工、組み立て、仕上げに至るまでの全行程を学習。使い手側に立った提案と、機能性とオリジナリティを兼ね揃えた、クラフトマンを目指します。また、デザインコンテストにも積極的に出展しています。
自分のイメージをカタチに。家具作りの全てを学ぶ。
基本的な加工技術を学んだ後、最初にスツールを製作します。「何本足にするのか?」、「座面の形はどうするか?」など先生と相談し、デザインから考えていきます。その他、道具箱、スタッキングチェア、サイドボード・皿やカトラリー(食器)などを製作。空いた時間には、自由に作りたいものを作っています。家族や自分使用の家具・クラフトには力が入ります。
工房やショールーム見学、作家マーケットに行こう。
業界の動向を知るために、企業や工房などさまざまな現場に出向き、プロの製作工程や作品を直接見学します。ショールームでは、デザイナーズ家具やクラフト作品を見学。作家マーケットでは、流行や買い手のニーズ、コストを意識する機会となりました。
デザインコンペにチャレンジ!
これまで学んできた実力を試すことを目的に、石川県デザイン展や丹波の森ウッドクラフト展など、学生向けコンペにも積極的にチャレンジしています。
家具以外にも、工芸品やおもちゃ、レザークラフトなども出品。授業で与えられる課題にとらわれず、自ら発想する力を養っています。
カリキュラム
1年次 | 2年次 |
●木工実習 ●基本加工 ●機械加工 ●家具基礎制作 ●家具モデリング ●デッサン ●造形演習 ●Officeプレゼン ●デザイン史 ●建築材料 ●建築一般構造 ●建築設備 ●建築施工 ●建築環境 ●製図 ●図学 ●ビジネストレーニング |
●木工実習 ●家具基礎制作 ●家具制作Ⅰ ●家具制作Ⅱ ●家具制作Ⅲ ●インテリア設計 ●クラフト制作 ●加工応用 ●CAD(Jw_cad) ●ソーイング ●卒業制作 |
【家具基礎制作】
良い家具を作るには、まずは正確に寸法を取り、加工していくことが大切。大型機械での作業やノミやカンナの使い方を学びます。
【図学/製図/CAD】
建築物に合った家具を提案できるよう、図学や建築製図について基礎から習得。2年次にはコンピュータ設計(Jw_cad)も学ぶ。
【家具モデリング】
いきなり家具を作るのではなく、まずはミニチュアを試作。全体のバランスや構造、デザインなどを確認した後、製作作業に進みます。
【家具制作】
学生のアイディアを活かしつつ、先生の技術指導を受けながら、大型かつ高度な技法を用いた作品を仕上げていきます。
【加工応用/クラフト制作】
木以外の素材についても学習します。革を材料に、手縫いで財布やキーケースなどを製作します。
先生Voice
日本の木工技術は世界一。その誇りを受け継いでほしい。
工房いんぎらぁと代表 木村 知幸 先生
自分が作った家具でお客様が喜んでくれる。それがダイレクトに伝わってくるのが、家具づくりのおもしろさです。授業では、素材選びからデザイン、加工、仕上げまで、すべて行います。その体験は、将来どのような形で家具作りと関わっていく場合でも、大きな力になるでしょう。長い年月で培われた日本の木工技術は、世界でもトップクラス。その誇りを受け継いでいけるような、優れた技術者を育てていきます。
ささいなことにも真剣に、手を抜かない姿勢が大切です。
家具工房 MEN AT WORK 代表 面 政裕 先生
家具作りの仕事は、小さな工程の積み重ねです。そこで求められるのは、ささいなこともおろそかにしない姿勢。社会に出たら、特に厳しいのが納期です。決められた時間内に、決められた仕様のものを仕上げるには、手順を守り、簡単なことでも緊張感を持って進めることが大切です。地味な作業が多い家具業界ですが、そうした苦労を乗り越えて、作品が出来上がった瞬間の喜びは、何物にも代えがたいものがあります。家具を作ることの感動を、授業の中でともに味わっていきましょう。