(コラム7)電気工事士試験の合格率は?一種と二種は何が違うの?

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電気工事士試験の合格率は?一種と二種は何が違うの?

電気工事士とはどのような仕事なのでしょうか。また、「一種」と「二種」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?それぞれ詳しく、また合格率について確認していきましょう。

 

 

電気工事士とは?

電気工事士は、電気設備の工事や点検、修理などを行う技術者のことを指します。電気工事士の業務には、建物や工場などの電気設備の設計や施工、保守点検、故障時のトラブルシューティングなどがあります。電気工事士は、高い技術力と専門知識を持ち、電気安全法や建築基準法などの法律や規則に則り、安全かつ効率的な電気設備の維持や改修を行っています。

 

 

電気工事士、一種と二種で何が違う?

■第一種電気工事士

<工事できる範囲>

最大500キロワット未満のビルや工場、病院、ショッピングモールなど大規模な施設などで工事に従事することができます。

 

<待遇の違い>

第二種電気工事士より第一種電気工事士の方が好待遇のケースが多いです。第二種よりも対応可能な仕事の範囲が広いため、それに伴う資格手当がもらえる場合もあります。第二種と比較すると第一種を取得することでよりキャリアプランが広がると言えます。

 

<試験について>

第一種電気工事士になるには「筆記試験」と「技能試験」のどちらにも合格することで第一種電気工事士試験の合格となります。第一種電気工事士試験は一年に一回の試験です。受験するための特別な条件はなく、どなたでも受験資格があります。年齢や学歴、実務経験などの条件もありません。

 

学科試験は四択問題となっており、マークシート記入式かパソコン入力のどちらかの方法で解答をします。技能試験は学科試験に合格した方、または学科試験が免除される方のみ受験することができます。試験は事前に用意して持ち込んだ工具と支給される材料を用いて、出題されたお題を時間内に完成させる試験です。

 

<合格率>

筆記試験の合格率はここ10年間で40〜50%程度となっており、技能試験は55〜84%程度(過去10年)とやや開きがあります。

 

<免状取得方法>

第一種電気工事士の免状取得には「第一種電気工事士試験」に合格することに加えて、3年以上の実務経験が必要となります。また、免許を維持するには5年に1回、定期講習を受講する必要があります。

 

 

■第二種電気工事士

<工事できる範囲>

第二種電気工事士は一般住宅や小規模な店舗での業務がメインとなり、600ボルト以下で受電する設備の工事に従事することが可能です。第一種電気工事士のように病院や工事、ショッピングモールなど大規模な施設の作業を担当することはできません。

 

<試験について>

第二種電気工事士になるには第一種同様に「筆記試験」と「技能試験」のどちらにも合格することで第二種電気工事士試験に合格となります。第一種と同様に受験するための特別な条件はなく、どなたでも受験資格があります。第二種電気工事士試験は一年に二回の試験があります。

 

学科試験は第一種同様に四択問題をマークシート記入式またはパソコンでの受験が可能です。技能試験についても第一種同様に学科試験に合格した方、または学科試験が免除される方のみ受験をすることができます。

 

<合格率>

筆記試験の合格率はここ12年間で60%前後となっており、技能試験は70%程度です。低い合格率ではありませんが、しっかりと対策をしておきましょう。

 

<免状取得方法>

「第二種電気工事士試験」に合格すれば誰でも申請することで免許を取得できます。また有効期限が無いので、一度取得すれば更新の必要がありません。

 

 

卒業時に第二種電気工事士が付与

金沢科学技術大学校の電気エネルギー工学科に入学し、工事士養成に必要な指定科目を修めた者は、卒業時に国家資格である第二種電気工事士が付与されます。電気工事業の就職はもちろん、幅広い就職も可能です。また在学中には、「第一種電気工事士」や配電設備や配線の保安監督が可能な「電気主任技術者(電験三種)」といった上位資格にもチャレンジしています。

 

 

まとめ・体験入学会のご案内

今回は電気工事士の一種と二種の違いや合格率についてご紹介しました。電気工事士は非常に需要があり、スキルが高く、確実な仕事をこなすことができる人ならば、高収入も目指せる職業でもあります。

 

本記事を読んで電気工事士の仕事に興味を持った方は、ぜひ金沢科学技術大学校のパンフレットを取り寄せたり、体験入学会に参加してみてください。

 

Kist体験入学会について