次世代自動車の登場!自動車整備士の将来性はどうなる?
自動車産業は常に進化を続けています。次世代自動車の登場により自動車整備士の将来性が気になる方もいるかと思います。本記事では自動車整備士の将来性について紹介します。
自動車整備士の将来性は?
自動車整備士は自動車を修理する専門家です。自動車の診断や点検、部品交換、修理、整備などを行い安全かつ正確に自動車を動かすために必要な技術や知識を持っています。近年では自動車の技術が急速に進化しており、自動車整備士も最新の技術や知識を身につける必要があります。
■自動車整備士は将来性が高い
自動車業界は人々の生活に欠かせない産業の一つであり、その需要は今後も高まっていくことが予想されます。自動車業界においては新しい車種や技術が次々に登場しておりその修理や整備に必要な技術や知識を持つ自動車整備士は、常に求められる存在となります。
■自動車整備士はAI・ロボットが代替できない仕事なので安定している
自動車整備士の仕事は、高度な技術や専門知識が必要であり、現代の技術進歩でもAI・ロボットが完全に代替できるわけではありません。たとえば、自動車の故障診断や修理において、AI・ロボットはまだ完全な代替手段にはなり得ていません。修理に必要な部品の取り替えや不具合個所の予測は、AI・ロボットが持つことができないスキルです。
またAIが担うことができない人間としての「対応力」も自動車整備士に求められます。お客様とのコミュニケーションや相手のニーズに合わせた修理方法を提案する能力が求められるため、人間としてのスキルも必要不可欠です。つまり自動車整備士は人間性や経験、専門知識を結集した職種であり、AIに代替されることはないため安定した需要があると言えます。
次世代自動車とは?
次世代自動車についても確認していきましょう。「次世代自動車」と呼ばれるものの中には大きく分けて5種類あります。
■ハイブリッド車(HV)
ハイブリッド車は「ガソリン・ディーゼルエンジン」と「電気モーター」を動力源として動きます。電気モーターを利用することで低公害や省エネルギー化を図ることができます。
代表的な車種には
・プリウス
・アクア
・フィットハイブリッド
などがあります。
■プラグインハイブリッド自動車(PHV)
こちらもハイブリッド車と同じく、ガソリンエンジンと電気モーターで動きますが、より電気モーターの利用に比重を置いています。ハイブリッドよりもさらにガソリンエンジンの利用率を抑えることに成功しており、低燃費で環境に優しいです。
代表的な車種には
・プリウスPHV
・アウトランダーPHEV
・シボレー・ボルト
などがあります。
■電気自動車(EV)
電気自動車は電気のみで動き、ガソリンを必要としません。二酸化炭素を排出せず、走行の際も静かです。
代表的な車種には
・アリア
・リーフ
・テスラ
・ekクロス
などがあります。
■燃料電池自動車(FCV)
燃料電池自動車は水素を車内にある燃料電池に供給し、空気中の酸素との化学反応で電気を発生させ、モーターを回転させます。こちらも二酸化炭素を発生させないので環境に優しく、電気自動車より走行距離が長いです。
代表的な車種には
・クラリティ
・ミライ
などがあります。
■天然ガス自動車(CNG)
天然ガスで動く自動車もあります。二酸化炭素の排出量が少ないことが特徴です。
代表的な車種には
・タイタン
・ハイゼットカーゴ
・プロボックス
・エルフ
などがあります。
また次世代自動車の多くには、「衝突被害軽減ブレーキ」、「自動運転支援(ACC:アダプティブル・クルーズ・コントロール)」、「横滑り防止装置」、「ふらつき警報装置」、「駐車支援システム」、「レーンキープアシスト」といった先進安全システムが搭載されており、これらのメンテナンスには1級整備士の知識が求められます。
自動車整備士として年収をより上げるには?
自動車整備士としてより年収を上げるための方法はあるのでしょうか。一緒に確認していきましょう。
■経験を積む
自動車整備士は経験を積むことで、自分で修理箇所を特定し的確に修理することができるようになります。経験を積むことで自分自身のスキルアップができ修理スピードが上がります。修理スピードが上がれば時間効率がよくなりより多くの車両を修理することができます。その結果収入アップに繋がります。
■自分で仕事をする
自動車整備士として独立し自分自身で整備工場を開業することで、より高い報酬を得ることができます。しかし自分で整備工場を開業するには一定の資金が必要であり、多くの人にとってはハードルが高いでしょう。しかし多くの整備士は独立後に自分自身の整備工場を開業することでより高い報酬を得ることができます。
■売り上げに貢献する
自動車整備士としてお客様の信頼を得て顧客満足度を高めることが重要です。お客様が信頼できる整備士を見つけた場合、リピート利用や口コミによる新規顧客の獲得などが期待できます。そのため自動車整備士としての技術力とともに顧客サービスやコミュニケーション能力も必要です。顧客満足度が高くなると売り上げが伸び、報酬もアップすることがあります。
まとめ・体験入学会のご案内
今回は次世代自動車についてや、自動車整備士の将来性をご紹介しました。
本記事を読んで自動車整備士へのモチベーションが高まった方は、ぜひ金沢科学技術大学校のパンフレットを取り寄せたり、体験入学会に参加してみてください。