(コラム2)就職のチャンス! 自動車整備士の人手不足について解説します。

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就職のチャンス! 自動車整備士の人手不足について解説します。

自動車の整備・点検・修理などを担当する「自動車整備士」は、日常生活に欠かせない職業となっています。そんな自動車整備士ですが、現在は人手不足が深刻化し、業界全体の問題として認知されています。自動車整備士の人手不足は社会生活やインフラに大きく影響し、さらなる課題を生み出す可能性も懸念されます。

 

自動車整備士の人手不足問題ですが、これから自動車整備士を目指す人にとっては、就職のチャンスになる可能性があります。人手不足ということは求人数が多く、高待遇で就職できるケースにも期待できます。

 

本記事では、自動車整備士が人手不足に陥っている現状や原因を紹介します。就職におけるメリットも解説するため、これから自動車整備士を目指す人は業界研究の一環としてぜひチェックしてみてください。

 

 

自動車整備士はいまも人手不足?

自動車整備士は、現在も人手不足に悩まされている業界です。2023年3月31日に掲載された国土交通省の「自動車整備人材に係る課題解決策を取りまとめ、今後実行フェーズに!!」によると、自動車整備業の有効求人倍率は4.55倍と非常に高い数値となっています。

 

2022年度の平均の有効求人倍率が1.31倍であることを踏まえると、自動車整備士の求人倍率がいかに高いがが分かります。人手不足の現状は数字で明確になっているため、早急な解決が業界全体で求められているのです。

 

 

自動車整備士が人手不足となっている原因・背景について

自動車整備士は社会的にも重要な仕事であるにも関わらず、いまも人手不足が解消していません。自動車整備士が人手不足に陥る原因には、以下の要因が関係していると考えられます。

 

■職業選択の多様化・若者の車離れ

グローバル化や人工知能・AIなどの発展、仕事の高度化や専門分野化が進んだことにより、多種多様な職業が生まれています。自動車整備士の人気が下がったというより、他の職業の人気が上がったことが要因と言えます。

 

また、車両価格の上昇や維持費といった経済的な理由から、自動車の購入をためらう若者が増えています。そうした若者の車離れの影響が、整備士不足をより加速させていると思われます。

 

■「3K」のイメージを払拭できていない

自動車整備士は、かつて就職を避ける原因であった「3K(キツい・汚い・危険)」をともなう職業としてのイメージがありましたその3Kのイメージはいまでも根強く残り、避ける人がいることが原因の1つとなっています。

 

しかし現在は、自動車整備士を雇用する企業・職場の多くが3Kの改善に取り組んでおり、冷暖房完備の作業場、休日数の増加、残業の抑制、作業補助機器の導入やPC診断機の導入などで汚れるような作業が激減しているなど、実際に働きやすい環境が整えられてきています。

 

 

「人手不足=需要が高い」いまが就職のチャンス!

自動車整備士の人手不足は業界にとって大きな課題ですが、これから就職する人からすると、人の少ない現代は就職の絶好のチャンスだと捉えられます。人手不足ということは、職業としての需要が高いという結論に至ります。自動車整備士として働ける資格・スキルがあれば、スムーズな就職が叶えられるでしょう。

 

さらに、先に解説したように、自動車整備士の有効求人倍率は4.55倍と高い数値になっています。1人の自動車整備士に対して4件以上の求人案件がある計算になるため、自分が理想とする職場を選びやすいメリットがあります。

 

金沢科学技術大学校の自動車工学科においても、2022年度の求人倍率は約25倍。就職率も13年連続100%です。卒業生に対しても再就職をすぐに支援できる状況にあります。これから自動車整備士を目指す人は、人手不足の現状を活かして積極的な就職活動を実施することがポイントです。

 

■自動車整備士の需要を活かすには適切な学習が必要

自動車整備士の職業は誰でもすぐに就けるわけではなく、国家資格の取得が必要な職業です。そのため自動車整備士を目指す際には、就職するために国家資格を取得することが最初の目標となります。

 

自動車整備士の国家資格には、「3級自動車整備士」「2級自動車整備士」「​​1級自動車整備士」の3種類があります。2級自動車整備士の資格があれば、基本的な業務のほとんどを対応できるようになります。そのため2級自動車整備士を目指して、学習を進めることがスムーズな就職につながります。また、今後はさらに複雑化する自動車に対応できるように、一級自動車整備士を目指し、国家資格を取得しておくことで、自動車のスペシャリストとして活躍することができます。

 

■自動車整備士になるのなら大学校・専門学校がおすすめ

自動車整備士を目指すなら、国認可の大学校・専門学校への進学がおすすめです。大学校・専門学校では自動車整備士になるために必要なスキルを、実践形式で学べる環境が整っています。各種車メーカーごとに整備をしたり、仕事の流れを実習のなかで学んだりと、専門スキルを身につけられる機会が多いです。

 

自動車整備士は大学校・専門学校以外のルートでも就職を目指せますが、「効率良く学べる点」「就職サポートが充実している点」などを考慮すると、大学校・専門学校への進学に大きなメリットが見出せます。

 

 

まとめ・体験入学会のご案内

今回は自動車整備士が人手不足となっている原因や背景について解説してきました。

 

本記事を読んで自動車整備士の仕事に興味を持った方は、ぜひ金沢科学技術大学校のパンフレットを取り寄せたり、体験入学会に参加してみてください。

 

Kist体験入学会について